palm から H" 端末への予定表の転送

[update] ここらへんから指摘があったので,メイルでの転送にチャレンジしたところ,成功しました.

気が向いたので,palm の予定表を H" のスケジュール表に転送してみました.

企みの概要

私の場合は,palm の母艦環境として Linux の jpilot を使用しています. で,jpilot では,予定表の内容を CSV フォーマットでファイルに保存できる機能があります. 一方,H" 端末のほうには,SD カード上に CSV フォーマットで保存されたスケジュール表のエントリを読み込む機能があります.

というわけで,palm 形式の CSV から H" 端末形式の CSV に変換すれば,この企ては成功することになります. で,perl でスクリプトをちょろっと書いたらうまくいってしまいました.

環境

palm

  1. Visor Prism で
  2. 予定表+(予定表の拡張版)を使用

Linux マシン

  1. Linux 上で
  2. jpilot で palm と HotSync していること
  3. 変換プログラムも準備
  4. SD カードを使用する場合は,SD カードを読み書きできること
    私の場合は,USB カードリーダを使用しました. PCMCIA のアダプタでも問題無いと思います.
  5. メイルで転送する場合は,Sylpheed もしくは Wanderlust を使用していること
    その他のメイラについては未確認です.

H" 端末

  1. 機種は KX-HV210
  2. SD カードを使用する場合は,SD カードは H" 端末側でフォーマットしておきましょう.

準備

メイル転送で Wanderlust を使用する場合は,以下を ~/.wl に追加しておきましょう. Sylpheed を使用する場合は,設定は不要です.

;;
;; Panasonic KX-HV210 予定表転送用
;;
(eval-after-load
    "mime-edit"
  '(set-alist 'mime-file-types
	      "SCHEDULE\\.CSV$"
	      '("application" "octet-stream; " "name=\"SCHEDULE.CSV\"" "base64"
		nil nil
		)))

どうやら PHS 側では,添付ファイルのファイル名を Content-Type: フィールドの name=〜 の部分から取得しており,Content-Disposition: フィールドでの filename=〜 の部分は無視しているようです. で,このフィールドが SCHEDULE.CSV でないと「スケジュール添付ファイル」と認識してくれないので,Wanderlust ではそのままではうまくいかない,というわけです.

手順

SD カードを使う方法

  1. jpilot 上で,予定表を export します.
    保存形式は CSV 形式を選びます. ここでは,ファイル名を仮に palmsch.csv とします.
  2. 変換プログラムを起動します.
    	# palm2h palmsch.csv > SCHEDULE.CSV
    
  3. SD カードをマウントし,さきほど作成した SCHEDULE.CSV ファイルを SD カード内の imexport ディレクトリにコピーします. コピーが済んだら,もちろんアンマウントしましょう.
  4. SD カードを H" 端末に差し込み,H" の待ち受け画面より
    「機能」「8」「5」「8」「▼」「決定」
    で,SCHEDULE.CSV ファイルをスケジュール表に取り込みます.

メイルを使う方法

  1. SD カードでの方法と同様の手順で,SCHEUDLE.CSV ファイルを作成します.
  2. メイラで,メイルを作成します. このとき,本文が空だと PHS 側でうまく添付ファイルとして認識してくれないようなので,ダミーで本文を何か入れておきましょう.
  3. メイルを PHS へ送信します.
  4. PHS 側では,受信したメイルを選択した後,
    「添付」「決定」「▲」「▲」
    で,添付ファイルをスケジュール表に取り込みます.

リンク

リンクを張られてしまったようなので,逆リンクしておきます (^^;;


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2003 年 6 月 18 日更新
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