とあるマニュアルの PDF ファイルを読んでいたのだが,じっくり読む時はやはり紙のほうが読みやすいのである. というわけで,印刷して綴じてみました.
全部で 1300 ページあまり. 疲れた〜
まぁ,ここまで巨大なやつはともかくとして,「パンフレット」程度のものの製作,ということで.
psutils パッケージをインストールしておきましょう.
ここで使うコマンドの,ここで使うオプションについて.
1 枚の紙に n ページ分を合わせるフィルタです.
ページの順番を並べ換えるフィルタです. ここで使うオプションの形式は,
除数:剰余,剰余…です.
「除数」ページごとに,「剰余,剰余…」のページのパターンで並べ換えを行い出力を行います. 剰余の指定は 0 から始まることに注意.
例えば,
$ pstops 3:2,1,0では,「1,2,3,4,5,6」というページの並びが「3,2,1,6,5,4」という順番に並べ換えられます.
出力するページを選択します. ページ番号は 0 から始まることに注意.
1 枚に 2 ページ分印刷する方法.
$ psnup -Pa4 -2 foo.ps > bar.psで,生成された bar.ps を出力します.
この方法では,紙の裏面が無駄になる.綴じた時に厚くなる,という欠点があります. が,印刷は簡単です.
1 枚に 4 ページ印刷する方法.
この場合,使用するプリンタによって,PostScript ファイルの作成方法が変わってきます.
$ pstops 4:3,0,1,2 foo.ps | psnup -Pa4 -2 > bar.psで,生成された bar.ps を出力すれば ok です.
印刷面が上になってスタックされる,フェイスアップのプリンタの場合,
$ pstops 4:3,0 foo.ps | psnup -Pa4 -2 > first.ps $ pstops 4:1,2 foo.ps | psnup -Pa4 -2 > second.psで,first.ps で表面を印刷し,second.ps で裏面を印刷します.
印刷面が下になってスタックされるフェイスダウンのプリンタの場合は
$ pstops 4:3,0 foo.ps | psnup -Pa4 -2 > first.ps $ pstops 4:-1,-2 foo.ps | psnup -Pa4 -2 > second.psで,first.ps で表面を印刷し,second.ps で裏面を印刷します. second.ps は,ページ逆順になっているので,裏面印刷時に紙を逆順に並べ換える手間が省けます.
レーザプリンタの場合,両面印刷に対応していないプリンタでは裏面印刷はしないようにしましょう. 印刷面の裏のトナーが熱で溶け,紙送り機構に付着する,という話を聞いたことがあります. 行う場合は at your own risk で.
インクジェットプリンタの場合,インクが染みることにより,印刷が裏面に透ける場合があります. せっかく両面印刷しても,それが読むに耐えない印刷品質では意味がないわけで. 試し刷りをしてチェックしましょう.
出力する前に
$ gv foo.psで,期待した通りのページ割り付けになっているか,確認してからプリンタに出力した方が良いでしょう.
プリンタの紙づまりなどで,一部のページだけ印刷に失敗し,そのページだけ再度印刷したいことがあります.
psselect コマンドでページを抜き出してもいいのですが,ghostview 上で指定したページだけ印刷できます.
両面印刷のできないプリンタで裏面を印刷する場合,2 枚いっしょに紙が送られて,表裏のページ対応が狂うことがあります. 大量のページを一度に印刷した場合にこの現象が発生すると,一度狂ったページ対応のまま最後まで印刷されてしまうことになります.
というわけで,裏面印刷の場合は,psselect コマンドで,例えば
$ psselect 0-99 second.ps > second0.ps $ psselect 99-199 second.ps > secont1.psのように,適当な枚数毎に分けて印刷したほうがダメージが少なくて済みます.
紙を2つに折る作業. 一度にまとめて折ると,隅がピタリと合いません. 仕上がりにこだわる場合は,一枚一枚折るといいでしょう.
枚数が少ない場合は,ステープラで綴じるのが簡単です.
枚数が多い場合は,2穴パンチで穴を開け,綴じるのが楽です.
私の場合はこんなものを使っています. 要するに,2穴の紙ファイルの綴じる部分の部品です.
ホットボンドで背を固める製本機とかあるといいんだけど…