embedded Linux と GPLv3 †GPL Version 3 が正式にリリースされてから1年余り. そろそろ各ディストロにも GPLv3 ライセンスのパッケージが入ってきている頃である. 私の仕事の組み込み(?)のほうでは debian をベースにしてモノを作っている. debian の次期リリース版の lenny では coreutils パッケージ(ls なんかの基本コマンド)も GPLv3 ライセンスになっている. 組み込み機器の場合,重要なのは
の節だろう. ここには a) 〜 e) の項があるが,要するに「機器に使った実行形式に対するソースコードをユーザに提供せよ」ということで,ここは GPLv2 のプログラムと扱いは一緒である. 重要なのはその後の部分,
つまり「ユーザが改造した GPLv3 プログラムをインストール・実行できるようにせよ」ということである. 私のやっている機器ならば,telnet ポートやシリアルコンソールを開放すれば済むのでそれほど問題ではない. これで困るのは STB や HDD ビデオレコーダの類だろう. 改変プログラムを注入できるということは,「プログラム内に telnet ポートを開いてシェルを起動」するような改変をすればシェルプロンプトを奪取できる. 場合によっては,これがコンテンツ保護のプロテクト破りの糸口になるかもしれない. |