DTMF デコーダ †先日,仕事の関係でソフトウェアによる DTMF デコーダの実装を検討した. もっと計算量の少ない方法があったので DTMF はボツにしたのだけど,そのときの検討内容を書いてみる. DTMF とは †簡単に言えば「プッシュホンの『ピッ,ポッ,パッ』音」である. 2つの正弦波音声を同時に鳴らして 0〜9, *, #, A〜D の 16 種類の符号を送受信する規格である. 詳しくはWikipedia の記事を参照のこと. 安易な発想 †安易に思いつく構成としては
というあたり. この構成の場合
という,嫌なことになる. DTMF デコーダ IC では †世の中には,DTMF の複号をワンチップで行う IC がある. たとえば秋月電子で売ってる ICなど. ググれば他にも同様の IC が見つかると思う. データシートの PDF には IC の内部構成が書かれていて,大体の IC は
のような構成になっている. これだと,フィルタは2本で済むし,高群どうし,低群どうしを排除するようなフィルタは必要ない. つまり,個々のフィルタの特性も「安易」なものに比べ緩くすることができる. ソフトウェア実装でもこの構成は有効だと思う. けど結局は †DTMF では無い別の方法を提案したのだけれどね. DTMF は手段であって目的ではなかったので. |