USB 接続のオシロスコープを買う †今いじってる基板で,I2C の動きが怪しい. 信号を見てみようにも,昔買ったハンディオシロでは画面の解像度の関係で力不足. というわけで,
と,ネットを検索してみると,サインスマートの USBオシロスコープ DDS-140 なんてのが見つかった. で,買ったのは USB 接続のオシロスコープとオプションのロジアナ・SG (信号発生器) のセットである. amazon での評価も悪くないようだし,妙に安いので,半分人柱感覚で買ってみた. セットの内容 †開封して,セットの中身を見る.
ここまでが本体. あとはオプションの
説明書 †紙1枚の簡素なもの.書いてあることは
英語で書いてあるけどたいしたことは書いてないので,日頃から英語のデータシートを読んでる人なら問題ないでしょう. しかし,プローブのキャリブレーションまでできるのは,本格的だなぁ. USB ケーブル †あからさまに怪しい形をしている. USB オシロ側のコネクタはいいとしても.PC 側のコネクタが2本生えている. 説明書を読むと,
ということだそうな. 電流を取るために PC 側のコネクタが1本余分に生えているということか. オシロ本体 †こんなかんじ. プローブを接続する BNC コネクタが2本生えていて,その間にプローブ調整用の 1kHz 方形波を出力するクリップが出ている. 横っちょにあるコネクタにロジアナや SG のモジュールを接続する. USB コネクタは,プローブと反対側の面にある. ドライバのインストール †説明書どおりにやってみた.
PDF マニュアル †紙っペラ1枚より詳しい PDF のマニュアルが CD-ROM に入っている. ハードの説明書と,アプリの説明書の2つ. オシロアプリの起動 †アプリのほうはインストーラは付いていないので,CD-ROM 上の DDS140 フォルダをそのままデスクトップにコピー. で,DDS140 アプリを起動してみたけど,なぜかオシロデバイスを認識せず. Windows を再起動してみたらうまく認識できました. オシロスコープ †まずは,オシロスコープのほうを試しにいじってみた. 最初はマニュアルを見つつ,操作に四苦八苦. まぁ,これはしょうがない. で,I2C の波形をキャプチャしてみたのがこれ→ デバイス側の ACK 波形のドライブがちょっと浅いのかな. ロジアナ †で,ロジアナモード. ロジアナ付属のクリップは,茶色の線につながっているのが GND になる. で,残りの 8 本が信号線. 1 番の信号線が赤だったりするので,カラーコードを知ってると気持ち悪い. で,I2C 波形をキャプチャしたのがこれ→ 困ったところ †Start ボタンに騙される †画面右下に「Auto Measurement」「Start」というボタンがある. このボタンは,単に波形キャプチャの on/off を制御するボタンらしい. 電圧やタイムスケールなどを良きに計らって調整してくれる,自動調整機能では無い. ロジアナは使いものにならない †トリガ条件の設定が無い. 波形のキャプチャは,右下のボタンで手動で start/stop するしかない. というわけで,繰り返し波形の観察ならできないことも無いかな,って感じ. 上のロジアナ画面も何回もキャプチャを繰り替えしてやっと取れた波形だったりする. トリガ前の波形をリアルタイムで見れない †一般にデジタルオシロでは,トリガ前の波形が見れるものが多い. が,こいつの場合,波形キャプチャ中はトリガ前の波形を見ることができない. ただ,波形キャプチャを止めてやれば画面を左右にスクロールさせてやって,トリガ前の波形を見ることはできるのだけど. スクロールが遅い †波形キャプチャを止めれば時間軸方向にスクロールしてトリガ前後の波形を眺めることができるのだけど,このスクロールがやたら遅い. トリガモードでの表示 †トリガがかかっていないときは波形が表示されない. トリガがかかったときだけ,しばらくチラッ,と表示される. アナログオシロじゃないんだから,表示しっぱなしでいいと思うんだけどな. まとめ †オシロ本体は,まぁ,この値段なら買いかな,といったところ. オシロのハード自体はともかくとしてソフトのほうが色々と残念なのだけど,癖さえわかってればそこそこ使えると思う. ロジアナモジュールは… 金の無駄だったなぁ. 本格的なロジアナみたいに複雑なトリガ条件は設定できなくてもいいから,せめて信号の立ち上がり/立ち下がりだけでもトリガにできたら良かったのにな. |