赤外線リモコン信号の受信 †テレビやビデオなどを操作するときに使う赤外線リモコン. そのリモコンが発する信号を受信してみました. 赤外線リモコンレシーバ †赤外線リモコンの信号を受信する,専用のモジュールがあります. いろんなメーカからいろいろ出てますが,今回は ROHM の RPM7138-R というやつを使いました. モジュールは単なる赤外線フォトダイオードではなく,AGC・BPF・検波・コンパレータ回路が入っていて,太陽光などの自然光は無視してリモコンの光だけに反応するようになっています. オシロに接続 †このモジュールの端子は
の3本しかありません. シンプルですね. まずは
をつないで,出力信号を見てみます. 出力信号はアクティブローなので
です. ロジアナに接続 †この一連のパルスを解読すれば,赤外線リモコンのどのボタンを押したかわかります. が,人力で解読するのも面倒なので,ロジアナでリモコンのコードを解読してみます. ↑こいつを使ってみました. Linux 上の pulseview (sigrok) で操作できます. pulseview で解読できるリモコンのコード体系は
の2つです. NEC のテレビ †まずは NEC のテレビのリモコンを試してみます. 実際に NEC のテレビを持ってるわけではなく(今はもう作ってないよね),Panasonic のスカパーチューナーのリモコンにあるテレビ操作ボタンのメーカ設定を NEC にして送信してみました. さすがに NEC のテレビだけあって,NEC フォーマットを使ってます. RC-5 のほうでも何かデコードされてますが,信号の途中でデコードが終わってたりするので,誤反応ですね. 象印の空気清浄機 †で,調子に乗って家じゅうのリモコンを集めて信号を見てみましたが,NEC フォーマットのリモコンはこれだけでした. Address と Address# がビット反転になっていませんね. Address が足りなくなったため,今の NEC フォーマットの仕様では Address と Address# を合わせて1つの機器コードとしているそうです. 象印なんて昔からあるメーカだけど,リモコンを使う機器を売り始めたのはそれほど昔でもないので,このようなことになったのかもしれません. |