* LC並列共振回路 [#a02e1b0a] 買ったバーアンテナを使って LC 並列共振回路を組み,オシロを使って共振現象を観察してみました. ** 測定回路 [#ib5855a4] 測定回路はこんな感じです. #ref(IMG_20160404_170418.jpg,,20%) - バーアンテナとフィルムコンデンサで共振回路を組む - SG にループコイルをつないで磁界を発生させ,LC 共振回路を励振する - SG はスイープモード -- 予想される共振周波数付近の周波数をスイープ - ループコイルと LC 共振回路の電圧をオシロで観察 -- 共振回路側はオシロのプローブの容量が接続されることになる -- プローブの容量はおそらく今回は誤差の範囲だが,中波 AM ラジオあたりの周波数だと微妙かも. 素子の公称値から求められる共振周波数は fo = 1 / ( 2π√(LC) ) = 42.5 kHz となります. ** 回路を組む [#j19c7a9a] 回路を組んでみます. #ref(IMG_20160404_171501.jpg,,20%) ループコイルはブレッドボード用のワイヤを適当に丸めて作りました. ** 結果 [#d2a6292a] #ref(IMG_20160404_170619.jpg,,20%) 上の写真は,SG で 10 kHz 〜 100 kHz を 9 秒でスイープしたときのものです. 画面の上がループコイルの電圧(V1),下が共振回路の電圧(V2)です. ループコイルのリアクタンスが周波数によって変化するため,スイープ電圧があまり安定してません. が,スイープ開始のタイミングがオシロ画面で分かるので,これはこれでいいのかな. で,共振回路側ですが,だいたい 46 kHz あたりで共振していることがわかります. #ref(IMG_20160404_170800.jpg,,20%) 今度の写真は,40 kHz 〜 50 kHz を 10 秒かけてスイープしたものです. 共振のピークは 47 kHz あたりだということがわかりますね. ** バーアンテナのインダクタンス [#r20f3f4d] :共振周波数|47 kHz :コンデンサの容量(公称値)|39nF を fo = 1 / (2π√(LC)) の式に当てはめると L = 1 / ( C(2πfo)^2 ) = 294 uH となります.公称値よりも小さめの値です.