組み込み機器と GPL †
「エレコムは金輪際リナックスを使わない」スラッシュドットジャパンの記事.
まぁ,エレコム側の発言は「逆ギレしてんじゃないよ,ボケ」で済んでしまうんだけど,問題は八田氏のコメント.
八田真行氏は「ソースを公開したくないならBSDやトロンという選択肢もある。GPLのリナックスは組み込み用途には向いていない」と指摘
そこまで言うかなぁ.
話がかなり端折られてるのかもしれないが.
確かに,「GPL と NDA は食い合わせが悪い」と,以前,八田氏に吹き込んだことはあったのだけど.
まぁ,私の意見としては
- GPL と NDA は食い合わせが悪い
- 従って,ボードの部品選択の段階から考慮する必要がある.
最悪,GPL と NDA の板挟みになって,出荷できないファームウェアが出来上がってしまう.
SoC プロセッサベンダの中には,ここらへんの認識が甘い会社も一部あるので,騙されないように.
泣くのは板を起こした側.
- OS と(一部の)ソフトウェアが公開されたからといって,デッドコピーが容易とは限らない
- ブートローダやプログラマブルデバイスのロジックは,Linux カーネルの GPL ライセンスの影響は受けない.
また,自社開発したユーザランドプログラムも(リンクするライブラリに気をつければ)GPL ライセンスの影響は受けない.
- コンシューマ向けだけが組み込みではない
- 特定顧客向け(B2B)のような用途では問題にはならない.
- リバースエンジニアリングってペイするの?
- だいたいのパフォーマンスは,使ってる石を見れば見当はつく.
ルータやネットワークストレージあたりだと,Linux 使ってるのがわかればソフトウェアの構成はほぼ自明.
こんなところかな.
まぁ,確かにこーゆー事情を理解しない方面には「GPL ソフトは〜に不向き」と言い切ってしまったほうが安全かもしれません.
知人が †
亡くなったらしい.
自殺だそうである.
実際に面識のあった人だけに驚いている.
本日のツッコミ †
- GPLで商売は出来んよのオチが良い様な〜♪ -- GPLはね?
- 実際,商売してる会社もあるので「商売できん」とまでは言い切れないかな. -- BAK