ソニー、トリニトロン生産を3月末で終了(AV Watch) †内容はタイトルの通りの記事なのだけど,記事の写真,
見ての通り,チャンネルの切り替えはガチャガチャ回すロータリー式(?)のものなのだが,写真をよく見てほしい. UHF のツマミが無い. このテレビ,実は
のだ. では UHF の放送は見てなかったのかというと,そういうわけではない. 当時は外付けの「コンバータ」というものがあって,UHF を VHF 2ch に変換することで UHF 放送はちゃんと視聴できた. あと,画面の下に SOLID STATE という文字が見えるが,これは
という意味である. 当時はソニーは「トランジスタは永久保証」と豪語していたらしい. さすがに分解はしなかったが,隙間から中を覗くと,樹脂成形パッケージではない缶入り(いわゆる CAN タイプ)のトランジスタが並んでいたのを覚えている. 中学のとき,学校の図書館の図鑑を見ていたら,このテレビの写真が「世界初のトリニトロンカラーテレビ」として載っていたのを発見した. うちはそんなに裕福な家庭ではなかったから,おそらくは当時は高価な初物のテレビなんか買う金は無かったはずである. そのことをオヤジに訊いたら
とのことでした. 物心ついたときから茶の間にあり,茶の間のテレビを新調した後はは私専用のテレビとして使っていた思い出のテレビなのである. 茶の間テレビの座を追われたきっかけは,一度故障したから. このときに新しいテレビを買ったのである. で,修理に出して戻ってきたところで私専用機となった. その後,茶の間テレビは故障したりして2度ほどリプレースがあったが,このテレビは私が大学に入って家を出るまでずーっと元気に動いていた. ということは 18 年ぐらいか. さすがに最後のほうになると赤色がにじんできたけど,初物だけあってやたらと丈夫な作りなんだなぁ,と感心したのでした. |