PCI Express入門講座 改訂新版―Gen2増補 高速シリアルインタフェースの基礎知識と実際

本屋で見かけたので買ってみた.

内容は完全にハードウェア設計寄りで,ソフトの方は「従来の PCI と一緒」みたいな一言で片づけられている.

で,そのハードウェアのほうの内容だけど,キーワードだけ拾ってみると

  • S パラメータ
  • 分布定数回路
  • マイクロストリップライン
  • クロック再生
  • エラスティックメモリ
  • アイパターン

…これだけでもコンピュータの回路設計が,もはや別世界に達していることがわかる. 私の場合,昔はディジタル無線の変調器の回路設計,なんて仕事やってたので,逆になつかしいキーワードではあるのだけど. 昔,「このままコンピュータの高クロック化が進んだら…」とか想像していたのだけど,その通りの世界になってきたようだ. しかし,従来のコンピュータの回路設計者は,どれだけ付いて行っているんだろう? PC のほうは「インテル様の出しているガイドラインに沿ってやれば大丈夫」なのかもしれないけど…

コンピュータに携わる人はハード設計が専門でない人でも,そういう別世界を覗くために買ってみてもいい一冊ではあると思う.


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2008-08-08 (金) 06:38:25 (5762d)