GPLv3の条文解説書,IPAがクリエイティブ・コモンズで公開

ITpro の記事.

GPLv3の初期の草稿では,DRM(デジタル著作権管理技術)利用について厳しい制限が盛り込まれていた。しかし「最終的にはGPLv3の正式な条文ではコピー・ガードやコピー・プロテクトにDRMを使用することは,実務上はほとんど問題ないところに落ち着いている」(IPA オープンソフトウェア・センター リーガル・タスクフォース委員の上山浩弁護士)。

「ホントかよ」と思い,件のブツをここからダウンロードして,6条まわりの部分を読んでみた.

…やっぱだめじゃん.

まぁ,何か想像しているものがオイラとは違うのかもしれないけど. オイラの場合は以前に知恵を絞った DTCP-IP ストレージ機器を想像してたんだけど,この場合はやっぱりアウトだなぁ. GPLv3 では,例えば「改造した samba をインストールして動作する」ようにしなくてはならない. ということは,telnet を組み込んだ samba の動作を許すことになるわけで,つまり

root でのシェルプロンプトと任意のプログラムの実行

を許すことになってしまう.

この状態で別プログラムが扱っている暗号鍵を守りきれるかというと…オレには無理だなぁ. もちろん,コスト上の制限が無ければ,GPLv3 でも問題ない方法は考え付いてはいるんだけどね.


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Last-modified: 2009-04-23 (木) 21:09:55 (5505d)