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新技術

コンピュータ関係の分野では,日々「新技術」「新規格」が提唱され,実現されている. その中にはホントに新しく素晴らしいものはある. が,中には「おや」と首を傾げるものも少なくは無い.

そもそも,ある「システム」を構築する場合,技術的に素直なのは

「システム」に対してベストな要素技術を選択し,その要素技術を積み上げてシステムを構築する

というものであろう.

が,ここで

実はベストでない「××」のほうがコストが安い

とか

既存の「△△」を利用してシステムを組めないか

というような条件が入ってくると「ベスト」から外れていき,システムをいびつなものにしていくのである. いわゆる「トレードオフ」である.

どんなシステムにせよそういうトレードオフは存在するわけだから,それ自体は否定しない. が,そういう部分を見ずに「新技術バンザイ」と煽る人々もこの業界には多い. そういうのを見るとうんざりする.

旧技術

で,「新技術バンザイ」な人に限って旧技術というか,従来技術に疎い人が多い.

例えば

人間の視覚は,色に対してバラツキがある.そこで鈍感な色の情報は帯域を小さくし表現を大雑把にし,敏感な色の情報は帯域を大きく取り細かな表現を行う

というテクニックがある.

少し知ってる人なら「これって JPEG や MPEG の符号化方式だよね」という答えが返ってくるだろう. が,実はこれ,

NTSC カラーテレビジョンで既に採用されている技術

だったりする. つまり,おなじみの「アナログ地上波」で何十年前から既に使用されているのである.

「新技術」のどこが新しいかを理解するには実は「旧技術」のほうを良く知ってないといけないのではないかな,と思う.


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Last-modified: 2007-06-16 (土) 23:04:51 (3834d)